中西建築の想い
私は建築会社で30年、大工職人として働いてきました。
もちろん山あり谷あり、紆余曲折を経ての30年です。
職人として、お施主様の気持ちになって取り組んでいた仕事でしたが、10年ほど前から現場監督として仕事を仕切るようになりました。
そのころから、道具を手にする時間は激減し、会社の立場やお金の流れに気を使いながら、組織の一員として立ちまわることになりました。
そんな日々の仕事をこなす生活の中ある日現場で、ふと「待てよ?」と手が止まってしまいました。
会社方針としての仕事の仕方と、お施主様の希望が一致しない場合など日常茶飯事ですが、その日私は、会社の代弁者としてお施主様を説得していました。
以前から私の大工職人としての仕事を信頼してくれていたお施主様でしたが、私の対応にひどく憤っていました。
会社の一員として、現場監督として、お施主様を説得するのは正しいことですが、私は動揺したのです。私個人が請け負った仕事なら、お施主様のご希望を叶えられるはずだった!と。
確かに現場では、目に見える作業だけではどうにもならないことがあります。
会社都合はもちろん、建材メーカーなど仕入先都合や各種団体や行政、金融機関にも気を使わなければなりません。
でもそれらのことが、お施主様のご要望と折り合わないとしたら?
会社員としての縛りさえなければ、ご要望に沿うことができるなら?
個人としてなら、より早くより細かい対応ができるとしたら?
そんな需要が少なからずあるなら?
その役割を担う必要がある!
数年後、その想いが極点に達したとき、私は背負っていた荷物を全て降ろし、再びクギとトンカチを握っていました。
「大きな建築会社にしかできない仕事」はあります。
同様に、「私にしかできない仕事」もあります。
良し悪しではなく、それぞれの役割があります。
ご相談内容によっては、最適な建築会社をご紹介する事も可能です。
その最初の判断は、ぜひ中西建築にお任せください。
中西建築 代表 中西 耕二
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